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AAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)方式ボリューム・コントロール

AAVAは可変抵抗体を使用しない全く新しい概念の高性能・高音質ボリューム・コントロール方式です。音楽信号が可変抵抗体を通らないので、インピーダンスの影響を受けません。このため、高SN比,低ひずみ率のまま、音質変化もなく音量を変えることができます。

AAVAの動作原理

音楽信号をV-I(電圧-電流)変換アンプで《1/2、1/4、・・・、1/32,768 、1/65,536》と16種類の重み付けされた電流に変換します。16種類の電流は、それぞれ16個の電流スイッチによってON/OFF、その組み合わせで音量が決まります。切替制御はCPU《マイクロ・コンピューター》によって、ノブの位置と音量が同じになるようにコントロールされます。これらの電流の合成が、音楽信号の大きさを変えるVariable Gain Circuit(音量調整回路)となります。さらに各電流をI-V(電流-電圧)変換器によって合成し、音楽信号の電圧に戻します。

AAVA原理図

AAVA構成図

ボリューム・コントロールの分解能

AAVAは、重み付けされた16種類の「V-I変換アンプ」を電流スイッチで切り替えて音量を可変します。「V-I変換アンプ」は「2の16乗=65,536」段階の組み合わせが可能です。

AAVAは高SN比で周波数特性が変わらない

可変抵抗体での音量調整は、通常使用するボリューム位置でインピーダンスが増加しノイズが増えてしまいます。AAVAはインピーダンス変化などの影響を受けないため、SN比を悪化させることなく、また周波数特性も変わりません。このため、実用音量レベルでのノイズレベルのノイズの増加がなく、高SN比を維持することができるほか、音質変化もありません。

左右の連動誤差やクロストークから解放

AAVAは電子回路で構成し、さらに固定抵抗器を使用するため、微小レベルでも左右の音量差がほとんどありません。また、各チャンネルを独立させることができるので、チャンネル間のクロストークもほとんどなくなります。

回路構成がシンプル

AAVAは増幅器とボリューム調整とが一体化した電子回路で、電気的には大変にシンプルな構成になっています。このため、性能や音質の経年変化による劣化が少なく、長期にわたって高信頼性を維持します。

AAVAはアナログ処理

AAVAは音楽信号を「電圧→電流」に変換する純粋なアナログ処理です。

操作感覚は従来ボリュームと同じ

実際の操作は、CPUでボリューム・ノブ位置を検出します。内部動作は、ノブ位置に相当する音量になるように、電流スイッチを切り替えてAAVAのゲインを選択します。このため<ノブを回して音量を変える・・・ボリューム操作感覚>は今までと同じになり、同時に従来と同じリモート・コマンダーによるコントロールも可能になりました。

アッテネーターや左右のバランスコントロールもAAVA

左右の音量バランスやアッテネーターもAAVAで行い、余分な回路を通らないシンプルな構成で高音質を実現しています。

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