オーディオの究極といわれるマルチアンプ方式は、音楽信号を帯域分割して、各帯域それぞれ専用のパワーアンプでスピーカー・ユニットをダイレクトに駆動します。装置としては大掛かりになりますが、調整を積み重ねて追い込んだ音は、スケール感や音像定位、音場再現など音質面で得られる成果は絶大で、自分が求める理想の音に近づくことができ、オーディオとしての醍醐味を味わえ、まさに趣味のオーディオの真髄といえます。
DF-55は、DF-45をフルモデル・チェンジ。高速・高精度DSPを搭載して、より一層演算誤差の少ない高次のフィルター特性を達成しました。一つの帯域を一つのディバイダー・ユニットが受け持ち、信号を分割するフィルター(ローパス、バンドパス、ハイパス等を構成)、96dB/octaveを実現した減衰スロープ特性、ディレイやディレイ・コンペンセーター、レベル・コントロール、位相切替など全ての機能をディジタル処理で実現し、ディジタル入力やライン/バランスのアナログ入力端子を備え、標準仕様で4チャンネル(4Way)を装備しています。