C-2820は、アキュフェーズの研ぎ澄まされた感性とC-3800で開発されたAAVA技術を導入することにより、C-2810全回路の完成度を高めてフルモデル・チェンジしました。
「AAVA」はA/D,D/A変換などを使用したディジタル処理ではなく、あくまで純粋なアナログ処理によるボリューム・コントロールです。音量を可変しても、高SN比・低ひずみ率を維持し、さらに周波数特性の変化や音質変化も少なく、左右の音量差やクロストークがほとんど発生しないなど性能・音質上の諸問題を解決し、今までのアナログ・プリアンプに於けるボリューム概念を一変させました。さらにAAVAは信頼性の高い半導体部品類で構成されていますから、その性能・音質を長期に亘って維持できます。
本機の高効率トロイダル・トランス、フィルター・コンデンサーなど電源部は左右独立構成、さらにライン入力、バランス出力、AAVAなどの回路を構成しているユニット・アンプ群を左右チャンネルに分けてマザーボード上に配置、この完全モノ・コンストラクションにより、チャンネル間の電気的・物理的干渉を徹底的に防止しています。
ボリューム・コントロール部分はC-3800で採用したアルミブロック削り出しのメカニズムを採用、精密感溢れる調整が可能です。電気的・音質的に重要な要素を占めているプリント基板には、低誘電率・低損失の《ガラス布フッ素樹脂基材》を採用、コンペンセーターやサブソニック・フィルターの音質調整機能、「EXT PRE」などプリアンプとして多くの機能を満載、先進テクノロジーを導入し、パーツ全ての徹底した吟味と試聴を繰り返し、最高峰の性能と音質を目指した自信作で、プリアンプの新時代を築き上げて行きます。